2006年7月21日金曜日

シンポジウム

先日、AIKのオープニングレセプションと八幡アートまちづくりシンポに行って来ました。
AIKについてですが、アート・インスティチュート北九州が正式名称です。
AIK(エイアイケイと発音)は、ギャラリーソープの宮川さんとキャンディーファクトリーの古郷さんがメインのアーティストとなり、
アートをwebで配信することをメインプロジェクトとするNPO団体です。
言葉にすると結構、ありがちだとおもいます。
既にweb(アートオンライン・ジャパン)というホームページを立ち上げていて、世界中のキュレーターからオファーがあれば、 世界津々浦々でモニターを設置し、作品をダウンロードし展示することが興っているそうです。
さらにこの考えを発展して、北九州ビエンナーレみたいなものを開催するのですが、 その会場を北九州だけではなく、世界中の都市としてネットワークてきなビエンナーレを目標をしているそうです。
最初の話だけではありがちな話ですが、最終的な目標まで聴くとなんだかワクワクしてきませんか。
建築には、適用しにくい話ですけれども、現在、巷に溢れている建築系のサイトは全然ワクワクしないので、次のステップに進むようなワクワクすることを模索したいです。

続いて、 シンポジウムの方ですが、こちらも先程のAIKの理事の1人、毛利嘉孝さんが司会を勤め、北九州にゆかりのある建築家、アーティスト、写真家、学芸員さんがディスカッションを進めるシンポジウムでした。
ここで一番、おもしろかった言葉は、「まちづくりには、古くから3つのものが必要と言われていて、 その3つとは、”よそもの”、”わかもの”、”ばかもの”」だそうです。キャッチーな良い言葉だと思います。
今回のシンポジウムで考えさせられたことは、まちづくりの目的て一体何なのかということです。
今までは、経済が衰退した地域の復興的なものをまちづくりと捉えてきた節が自分にはありました。
しかし、実際、衰退した経済がもう一度復興することなんてそうそうあるものではないように思います。
もっと、経済を追いすぎて希薄になった人間関係の修復や文化的な営みなどを地域に根付かせて、お金がなくて楽しく生きがいをもって生きていくことができる町を作ることをまちづくりというのかもしれません。
その時初めて、アートがまちづくりに役立つだろうし、建築が役立つのかもしれません。

最後に毛利嘉孝さんについてですが、
文化=政治 グローバリゼーション時代の空間叛乱」という本はかなり面白かったです。
内容は、カーニバルやデモなどの政治運動に関するものです。

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