2006年8月28日月曜日

「貝からみる風景」

続いて、「八月の路上に捨てる」に併録の「貝からみる風景」 を読了しました。
「八月・・・」とは、逆の立場から同じテーマについて書かれているように思います。
2つで1セットなのかもしれません。

2006年8月25日金曜日

「八月の路上に捨てる」


2006年上半期の芥川賞受賞作品「八月の路上に捨てる」を読了しました。
正直、内容に厚みを感じませんでしたが、文章力や描写能力が高いので、
スラスラと一気読みできるような作品です。
作品のテーマは、人間関係の難しさみたいなことなのではないかと思います。
お付き合いしている関係が最適な人とは、結婚してもうまくいかないし、友達関係でもない。人と人は、それぞれベストの関係というものがあり、その関係の時、始めてうまくいくのではないか。という事を問いかけらえます。
主人公と同僚の女性は、自動販売機の補充を行う道中に、離婚という過去を振り返るというスタイルの話です。読んでいて苦はないのですが、盛り上がりもないです。そんな小説です。

2006年8月23日水曜日

美しい国へ


美しい国へ」を読みました。
話題の人安倍晋三さんの本です。
若い人にも読んでもらいたく新書形式での出版に至ったとのことですが、
実際とても売れているみたいなのでミーハー心で読んでみることにしました。
安倍さんの自伝的半生から始まって、
少子化問題、憲法改正などの政治理念的なことを綴っています。
元々、安倍さんのことを胡散臭い人ではないかと思っていましたが、
本を読んで改めて胡散臭い印象が強くなりました。
政治家全般に言えることなのかもしれませんが、
基本的に俺最高感があります。
特に自衛隊の問題や自衛権の問題で感じたのは、
今までやってきたけど、結局誰も戦争なんかしなかったでしょう。
だから、憲法を改正して自衛権を持っても大丈夫でしょう。とう論調でした。
でも、これは結果論でしかなく、実際、軍隊を持てば、
今まで0%だった可能性が1%になるってことだと思います。
結果論的思考は、ちょっと浅はか過ぎるように思います。
いざ日本が戦火に巻き込まれた時にアメリカの若者が命を投げ打って
日本を守るという今の日米間の構図が本当に機能するのかという問いかけには、
有事のもし起きたら、日本はやばいなと思いました。
格差社会についての考え方も微妙に俺はお金持ち感が感じられ、
本当に底辺のことを考えているのか疑問を持ちました。
共感をもてたのは、日本って国に自信と誇りを持ちましょうということを言っている点です。
これ、養老さんと同じ感はありますが、そのほうが幸せだろうと思います。

2006年8月13日日曜日

蟲師

「蟲師」(漫画)を読みました。
不思議な現象を蟲という生物?ですべて説明可能としています。
とてもおもしろい漫画です。
日本において、漫画の地位はもっと上がるべきだと思います。
サブカルチャーとしてはかなり評価が上がっていますが、
あくまでサブカルチャーの範囲内です。
漫画から学ぶことも多ですし、日本の漫画は哲学的でもあると思います。
アメリカの漫画は、勧善懲悪ですべて事が済んでしまいますが、
日本の漫画はその先があるから面白いのだと思います。
「蟲師」に関しても、蟲という名称のものは人にとって良いものにつける名ではないように、
物語の中でも実際、良いものとしては描かれてはいません。
しかし、主人公は悪だからといって存在を消すのではなく、
悪は悪なりに生かしておいたりします。そこが日本的です。
庭に関する日本人の考え方も自然との共存を目指し、
決して支配ではないという思想にも通じるところがあるように思います。
その感覚を漫画で学ぶことが可能です。
「蟲師」は面白い漫画ですので、是非読んでみてください。

2006年8月10日木曜日

Get Out My Yard


「Get Out My Yard」ポールギルバートさんのギターインストアルバムです。
ロックが好きな人でなくても、この人知っている方はいらっしゃると思います。堂本兄弟とかいう番組にも出演してました。
日本びいきないかしたギタリストです。

2006年8月9日水曜日

わかったつもり


「わかったつもり」を読了しました。
文章をよりよく読むための問題点とその方法についての本です。
文章をよりよく読むことと建築は似ている部分が多々あるというのが全体に対する感想です。
「文 章をよりよく読む」ための方法は、様々な角度から文脈を検討し、自分の持つスキーマを使い自分の物とすることになります。この作業を繰り返すことで、様々 な角度から文章を検討することが出来、細かな部分部分に新たな関連性を発見することできます。この際、注意しなくてはならないことは、「わかったつもり」 かもしれないという疑念を常に抱くことと、自分のスキーマがただの固定概念ではないかと疑うことです。これは、そのまま建築設計にも当てはまることです。 施主の意向をよりよく読み取り、建築という形に落とす行為は、まさに「クライアントの意向をよく読む」行為が必要なことだと思います。


逆 に、建築との相違点は、「文章を読む」という行為は読み手の解釈や仮定と文章とに整合性があれば、何通りでも解釈があっても構わないとする点ではないで しょうか。建築はある程度、答えは1つにならなければならないと思います。これは建築を仕事にしているからですが、クライアントが最大限満足できる答えを 見付けなければならないからです。プロである以上、最高の答えを見出すことが求められます。

多種多様な事物に対するスキーマを持つこと は、建築をする上でとても重要なことだと思います。また、クライアントの言葉から適切な文脈を見つけ出し、クライアントの細かな要求に建築の形になり得る 関係性をを発見し、建築の文脈を構築することがよりよい建築を作ることになりそうです。

2006年8月7日月曜日

日曜日は

8月6日は、友人の結婚式に行ってきました。
友人は、うちの事務所に3ヶ月くらい居て、
その後中国の設計事務所に就職しました。
言葉も何も分からずに飛び出した勇気は尊敬に値します。
結婚式は、出席者も多く新郎新婦の人柄が表に出たすてきな結婚式でした。
披露宴から2次会の間に元リバレインの地下にあるギャラリーアートリエの展示を見てきました。「生活藝術の冒険」という展覧会でアトリエワンの模型がありました。




上は模型写真です。(アートリエのブログから拝借しました。)

2次会は、呉服町にあるスペイン料理屋さんホニャララで行われました。
ここは普段はフラメンコのライブを行っているそうです。
この日は、貸し切りのため残念ながらフラメンコを見ることは出来ませんでした。
2次会では、新郎新婦の友人を中心に50名ほどが参加していました。
2次会のイベントで見事ipod shafleをゲットしました。
今年一年の運を使い果たした気がしました。

2006年8月5日土曜日

スパイダーマン2

美容院の人からスパイダーマンは面白いから見ろとDVDを借りましたので、鑑賞しました。
スパイダーマン等の娯楽系ハリウッド映画は、何も考えずに映画みたいなと思った時に見るのは一番です。今回は、そんな気分ではなく見たので、印象は良くありませんでした。
良かった点、スパイダーマンの動きがかっこいい。CGが素敵。悪かった点、全体を通してのヒーロー観みないなものを直接的に語るわりに、ストーリーは美談のみで終わってしまう。このギャップはすごいものがありました。
でも、娯楽映画としては面白かったです。

2006年8月3日木曜日

10+1

10+1の福岡オリンピックのプレゼンテーションの部分についてです。
コンセプトの柱は博多湾です。
博多湾という地形的な特性を最大限利用している点を強調しています。
なぜだか分かりませんが、将来的には福岡はベネチアみないになるそうです。
福岡を知るものとして実感は全然わきません。がそうらしいです。
(石山修も同意してました。)
オリンピックの計画自体は、博多湾岸に競技場を配置し、
船で移動をオリンピック動線のメインに据えて、生活動線と区別すること。
最近開発された大型の船舶(内部にコンペンション施設や体育館などがあるくらいでかい)を
選手はマスコミのホテルとし、ホテルの建設を行わないこと。
また、東アジア地区にある国際空港まで飛行機で選手がやってきて、
そこからは船に乗ってやってきて、そのまま宿泊することも練習することもできる。
前回の「東北アジア共同の家をめざして」はこの部分で少し振れられていただけです。
おそらくは深い意味があるのでしょうけれども、深読みはしていません。
最後に、一つ一つの施設を今までのスケールよりも大きな物を作ることで
よりフレキシビリティの高いたてものとするということみたいです。
例を挙げると、バスケットコートが20面くらいとれる体育館みないなものだと思います。
最後のやつは、かなり眉唾ものです。大きければ良いというものではないでしょう。
計画の全体像を知ってみて、僕は結構面白いことが起きるのではないかと思います。
ベネチアほどになるかは疑問ですが、水際の都市として成立することは
観光資源として有効だろうし、東アジア圏との交流を海路でおこなうことが可能になり、
コストの安い物流の場が生まれ、経済の活性化も行われる可能性はあります。
そんなわけで、僕は比較的肯定的に見ています。
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