2006年6月28日水曜日

ひらめき脳


「ひらめき脳」を読破しました。前出の「天使と悪魔」を間に挟んだため、読み終えるのに3週間程度かかりました。そのため、詳細を忘れてしまいましたが、 なんとなく感想です。一言で表すと、科学的自己啓発本です。ひとつひとつのお話は、なんとなくは誰もが分かっていることなのですが、それを脳化学の見地か らキチンと説明を付けて、「ほら、誰でもひらめくことができるんだぞ。」と啓発する構成になっています。
最後の部分から「ひらめく」ためのキー ワードを抜粋します。「自分の脳の無意識部分との対話」、「会話はひらめきの宝庫」この二つがとても大事なことなようです。前者の脳の無意識部分とは記憶 を司る側頭葉の部分を指し、この部分は意識では制御できない部分だそうです。この無意識の部分を意識の領域と繋げることで、ひらめきに近づけます。具体的 には、自分の感覚を言葉に置き換える作業を行うことが良いです。後者は、他人とのコミュニケーションの重要性です。会話は、偶発性の宝庫であり、瞬間的に 答えることはひらめきそのものなのだそうです。より具体的な表現とし、「行動」、「気づき」「観察」「受容」「理解」「実践」の5つのキーワードが挙げて いました。
脳にはひらめくための「空白」が必要なのだそうです。外的な刺激がない状態の脳は、先に述べた脳の無意識部分が活性化するそうです。そ の時に、無意識の中の記憶が関連付けされていくそうです。「ひらめき脳」になるために、散歩を日課にし脳に空白を作り、ブログを日課にし脳の無意識部分と の対話を行っていこうかと思います。

2006年6月26日月曜日

吉坂隆正展・九州展


吉坂隆正展・九州展の記念講演 内藤廣編に行ってきました。
まずは、吉阪語録
1.思ってないことを言うな。考えてから口に出せ。
1.困ったときは、良心に聞け。
1.一つの穴を10年は掘り続けろ。  などです。
この日の講演は、吉阪隆正の考え方を通じて、建築のみならず、人生についてのお話でした。
吉阪建築は、周辺環境や時代の流れ、都市などの大きなスケールではなく、人間を基本に考えているそうです。その結果、モダニズム全盛の時代にも関わらず、地面との関係が強く感じられる形態となっていますとのことでした。
ま た、細かいディテールに力を入れるのではなく、ノンディテールで建築を構成することで時代の変化に影響を受けない建築になっているとのことです。うちのボ スも似たようなことを言っていて、巾木や木枠、サッシなどの細かい要素に左右されない力を持った建築を作っているから、ディテールは機能性を重視し考える べきだと言っています。建築の価値は、時代を超えることだと考えると時代の変化や経年変化によって変化する可能性があるディテールにこだわることに何の意 味があるのでしょうか。ただ、逆にノンディテールで勝負するとは如何なることかについて深く考察することが今後の自分の建築に対する考え方を大きく左右し そうです。吉阪正隆は人間にその意味を見出していました。僕らは何に重きを置くべきでしょうか。
最後に僕をとてもあせらせることになったエピソー ドです。吉阪さんは、29歳の時に既に教育者としての覚悟を決めていたとのことです。僕は30歳にして覚悟ができていないように思います。ある意味では、 覚悟を決めている部分もありますが、口で言わなくても人に伝わるくらいの覚悟が自分はできていないように思います。後、5年で建築の実務に就いて10年が 経過します。30年は変らない建築への考えを持たなくてはいけません。これからの5年、一層の精進が必要です。
しかし、建築家はかなりの人が「ある種」という口癖を持っているような気がします。いつか流行語になるかもしれません。

天使と悪魔

「天使と悪魔」を 読破しました。ワールドカップの関係でなかなか読み終わらなかったのですが、無事に読み終えました。「天使と悪魔」は、「ダヴィンチ・コード」のシリーズ 第1作です。因みに、「ダヴィンチ・コード」はシリーズ2作目です。読み物として、「ダヴィンチ・コード」よりもエキサイティングで面白かったです。物語 の前半ではローマの名所がたくさん登場するので、ローマに行ったことがある僕は、とても懐かしく昔の旅行のことを思い出せるというメリットもありました。 物語の主題は、科学と宗教の関係についてです。登場人物の一人が、「科学では技術は教えるが倫理を教えない。宗教は技術を使うための倫理を教える。」的な ことを言っていました。これは一理あるなと思います。またある登場人物は、「人のエネルギーの中に神はいる。」と言っていました、言い換えれば、何かに向 かってひたむきに真理を探究することは自分の不安を打ち消し、安らぎを与えてくれる的な意味だと思います。宗教について深く考える契機になる本かもしれま せん。

2006年6月19日月曜日

リンダリンダリンダ


「リンダリンダリンダ」を 鑑賞しました。青春物なので気持ちが分からないかもしれないと思いながらも、レンタルしました。果たして、30歳に高校生の気持ちが分かるのか?結論的に は、30歳には高校生の気持ちはよく分からないみたいです。でも、それなりに楽しめました。ブルーハーツ世代としては、ブルーハーツが懐メロ?さびしい気 持ちになりました。個人的な趣向として、「香椎由宇」さんという人が主演なのですが、エキゾチック美人です。

2006年6月18日日曜日

同じ月を見ている


「同じ月を見ている」を 鑑賞しました。窪塚洋介主演です。窪塚くん復帰作ということでみたのですが、ストーリーと音楽が最低でした。ストーリー最初の30分くらいで最後まで読め てしまうほど、素直なストーリーでした。原作は漫画だそうです。映画化されるくらいですから、原作は面白いのでしょう。となると、監督と脚本が悪いのか? 音楽は、藤原いくろうという人みたいですが、映画「69」の音楽も手がけているそうです(「69」の音楽は特に悪いと思いませんでした)。「同じ月」の音 楽は、昔のゲーム音楽若しくは昼ドラのようにわざとらしくありきたりの捻りのないBGMで安っぽく感じられました。音楽が悪いと映画の質は下がることがよ く分かりました。俳優の演技は、良かったです。窪塚くんも頑張っています。君はそんなキャラだったのって思うくらい役作りはできていました。ゆるい映画好 きの僕は、整形外科医の中田さん(たぶんそんな役名)を演じていた「松尾スズキ」の演技とその役が好きでした。

2006年6月17日土曜日

オスカーニーマイヤー


オスカーニーマイヤーの自伝的ドキュメンタリーを見ました。
率直な感想は、この人は、本当に建築家かということです。
映画の印象では、政治家であり彫刻家のように感じます。

4年という短いスパンで一つの都市にある主要な建築物を設計したことは、想像できないくらいすごいことです。
ニーマイヤーの建物は、造形的で映像や写真では綺麗でシャープで完璧な建築に感じます。
こ のドキュメンタリーで、彼は自分の作品をスケッチを描きながら説明します。そのスケッチの線の強さは感動的でもあります。また、彼が建物を説明するときの スケールがとても大きいことも気になる点でした。スケッチを描くスケールから想像すると、彼の建築を考える際のスケールは、都市スケールであったり、森の スケールであったり、縮尺が何千分の1のスケールである気がしました。僕の建築を考える際のスケールの感覚とは、明らかに違うスケール感覚です。大きなス ケールで考えられた建築が、その空間を体験した人が気持ちいいと感じることができるのだろうか疑問に思いました。一度、行って見てみないことにはこの疑惑 の答えはでません。地球の反対側ですが、いつかブラジリアに行き、確認したいと思います。

2006年6月15日木曜日

亀は意外に早く泳ぐ


「亀は意外に早く泳ぐ」という映画を鑑賞しました。
三木聡監督作品です。
この監督さんの作品は、ゆるいです。おもしろかったと思うのですが、
何がおもしろかったか考えると思い出せないところがすごいのかもしれません。
他にも「イン・ザ・プール」、「時効警察」などを鑑賞しましたが、
すべてゆるいです。ただ、ツボに入るとたまりません。
豆知識として、一つ。三木聡さんは、「ごっつええ感じ」で「リアルポンキッキ」を
書いています。リアルポンキキ、かなりのものでした。
是非、皆様をご鑑賞を。
因みに、「イン・ザ・プール」は、原作の方が命題がはっきりしていて、
僕的には好きですが、ゆるい感は、映画の方が上かもしれません。
お暇な方はココを見て下さい。高須光聖さん主催の放送作家さんの対談集です。

2006年6月13日火曜日

超合法建築図鑑


超合法建築図鑑を読みました。建築には、法規が付きものです。九州では土地が広いので斜線制限や高さ制限で建物の形状が決まることはあまり考えられません。
こ の本は、東京という地価が高いために区画が小さい地区の建築物を紹介しています。土地の値段が高て小さくても、求められる建築のボリュームは変わりません ので、法規の限界まで建築するが要求されます。その結果、紹介されている建物のような法規で形態が決定してしまうことが起こります。
紹介されてい る建物には、法規のためにその形状になってしまったという建築物と、法規をうまく利用してデザインとして取り入れている建築物があります。建築家たるもの 後者を目指さなくてはなりません。時にはクライアントの要求を満たすために、法を都合良く解釈し法の抜け道を見つけ出すこともあります。やはり、皮肉の策 的になり当初考えたことをそのままに形にできないこともあります。今、設計している物件でそのような悩ましいものもあります。
法は守らなくてはいけないものですが、法の正当性を疑うことも必要なのではないでしょうか。住環境の良い町を作るための建築基準法によって、画一的な町並みになってしまっていることは否めません。そろそろ、建築基準法も全面改定の必要を感じます。

2006年6月12日月曜日

フォーリーワークショップ

福岡アイランドシティ中央公園のフォーリーのワークショップの説明会に行ってまいりました。
フォーリーとは、東屋のことです。
一昨年に松岡恭子さんがワークショップを管理をし、フォーリーを完成させています。
今回は、私が勤める事務所の所長がその大役をお受けしております。
説明会の内容を簡単にしますと、
アイランドシティ全体の概要→伊東さんによるぐりんぐりんの説明→松岡さんによるフォーリーの説明
→敷地の説明→募集要項の説明
でした。
九州だからなのか学生さんはやはりおとなしい感じでした。
今日一番感銘を受けたのは、
学生からの「リアリティをもとめるとはいかなることか」という質問に対しての回答でした。
伊東さん以外の建築家の答えは、素直にリアリティに対する答えで
リアリティに対しての答えとしては、納得な答えでした。
しかし、そこは伊東さんは、世界を相手に戦っている人だけあって、違いました。
伊東さんの答えは、コンセプトなど頭で考えるのでなく、
今の公園を観察して、どんなものをみんなが求めているか。
どんなものがあれば、子供が遊んでくれるのか。
具体的に今日の夕飯のメニューを考えるように考えれば良い。
といった内容のものでした。
まさに学生さんに今、必要なアドバイスを適切にしていると感じました。
学生さんはリアリティとはという質問がしていましたが、
本当はそこはそんなに問題でなく、
その深層心理を読んで、具体的に何から始めるべきかという答えを出す。
伊東さんの洞察力に感服しました。
伊東さんの言葉には、自分以外の人に多くを求めているわけではなく、
それぞれの人にそれぞれの役割があって、その歯車を噛み合わせて、
より良いものを作ろうよ。という意思が感じられました。
学生さんにすごいことや新しいことを求めてはいるのだろうけれども、
それで相手にストレスを感じさせることなく、
もっと、自由に発想させるための環境というか立ち位置を与えている印象を受けました。
こんな上司であれば、組織はより良い方向に向かうのだろう。
このような考え方で組織を作れる人になりたいです。
ワークショップもこの考え方で、コンペ形式のように人を選ぶのではなく、
組織として、みんなで良いものを作るような難しいけれども、
この先の組織のあり方にも関わるようなワークショップにしたいとのことでした。
僕もできる限り、協力してその方法論を自分のものにしたいものです。

2006年6月6日火曜日

佐藤可士和


penは、佐藤可士和さんの特集でした。
アー手ディレクターの仕事のスピード感には、驚愕しました。
建築よりも断然のスピードだと感じました。
建築家が企業とまでは行かなくても
店舗のディレクションすることは良く聞きますが、
企業のディレクションを建築家がするのは、
スピードが要求されるのだと感じました。
それ以外は大きくは違わないのだけれども

2006年6月3日土曜日

My ラーメン屋

福岡出身の僕には、Myラーメン屋と呼べるラーメン屋が3つあります。
一つは、まだ幼稚園に行く前に親と行っていた「香椎亭」というラーメン屋です。
もともと、香住ヶ丘にあったのですが、今は、新宮にあります。
次は、高校時代に高校の隣にあった「はかたラーメン」です。
「はかたラーメン」はチェーン店なので、福岡市内に何件かかりますが、
僕は福岡高校横店(僕命名)が美味しいと思います。
高校時代は、カウンター形式の普通のラーメン屋さんでしたが、
今では食券制になって、ラーメン屋の雰囲気は今一になってしまいがっかりです。
3つ目は、父が現在住んでいる家の近くにある「、、(点々」です。
僕自身が現在北九州在住のため、Myラーメン屋というほどには食べてはないのですが、
美味しいです。替え玉の際に、チャーシューの切れっ端を一緒に入れてくれるのが、
うれしいところでもあります。
そんな訳でそれぞれのお店の場所は、
香椎亭:旧3号線沿のtsutaya新宮店の近く
はかたラーメン:福岡高校横
点々:南区笹原駅と井尻駅の間くらい
(場所の説明が大まか過ぎ)
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