2006年6月13日火曜日

超合法建築図鑑


超合法建築図鑑を読みました。建築には、法規が付きものです。九州では土地が広いので斜線制限や高さ制限で建物の形状が決まることはあまり考えられません。
こ の本は、東京という地価が高いために区画が小さい地区の建築物を紹介しています。土地の値段が高て小さくても、求められる建築のボリュームは変わりません ので、法規の限界まで建築するが要求されます。その結果、紹介されている建物のような法規で形態が決定してしまうことが起こります。
紹介されてい る建物には、法規のためにその形状になってしまったという建築物と、法規をうまく利用してデザインとして取り入れている建築物があります。建築家たるもの 後者を目指さなくてはなりません。時にはクライアントの要求を満たすために、法を都合良く解釈し法の抜け道を見つけ出すこともあります。やはり、皮肉の策 的になり当初考えたことをそのままに形にできないこともあります。今、設計している物件でそのような悩ましいものもあります。
法は守らなくてはいけないものですが、法の正当性を疑うことも必要なのではないでしょうか。住環境の良い町を作るための建築基準法によって、画一的な町並みになってしまっていることは否めません。そろそろ、建築基準法も全面改定の必要を感じます。

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