2006年6月12日月曜日

フォーリーワークショップ

福岡アイランドシティ中央公園のフォーリーのワークショップの説明会に行ってまいりました。
フォーリーとは、東屋のことです。
一昨年に松岡恭子さんがワークショップを管理をし、フォーリーを完成させています。
今回は、私が勤める事務所の所長がその大役をお受けしております。
説明会の内容を簡単にしますと、
アイランドシティ全体の概要→伊東さんによるぐりんぐりんの説明→松岡さんによるフォーリーの説明
→敷地の説明→募集要項の説明
でした。
九州だからなのか学生さんはやはりおとなしい感じでした。
今日一番感銘を受けたのは、
学生からの「リアリティをもとめるとはいかなることか」という質問に対しての回答でした。
伊東さん以外の建築家の答えは、素直にリアリティに対する答えで
リアリティに対しての答えとしては、納得な答えでした。
しかし、そこは伊東さんは、世界を相手に戦っている人だけあって、違いました。
伊東さんの答えは、コンセプトなど頭で考えるのでなく、
今の公園を観察して、どんなものをみんなが求めているか。
どんなものがあれば、子供が遊んでくれるのか。
具体的に今日の夕飯のメニューを考えるように考えれば良い。
といった内容のものでした。
まさに学生さんに今、必要なアドバイスを適切にしていると感じました。
学生さんはリアリティとはという質問がしていましたが、
本当はそこはそんなに問題でなく、
その深層心理を読んで、具体的に何から始めるべきかという答えを出す。
伊東さんの洞察力に感服しました。
伊東さんの言葉には、自分以外の人に多くを求めているわけではなく、
それぞれの人にそれぞれの役割があって、その歯車を噛み合わせて、
より良いものを作ろうよ。という意思が感じられました。
学生さんにすごいことや新しいことを求めてはいるのだろうけれども、
それで相手にストレスを感じさせることなく、
もっと、自由に発想させるための環境というか立ち位置を与えている印象を受けました。
こんな上司であれば、組織はより良い方向に向かうのだろう。
このような考え方で組織を作れる人になりたいです。
ワークショップもこの考え方で、コンペ形式のように人を選ぶのではなく、
組織として、みんなで良いものを作るような難しいけれども、
この先の組織のあり方にも関わるようなワークショップにしたいとのことでした。
僕もできる限り、協力してその方法論を自分のものにしたいものです。

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