2007年1月29日月曜日

プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展

プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展を九州国立博物館に見に行きました。
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伊藤若沖は、素晴らしかったです。江戸の人なのに、全然古くないです。
技法などに拘らず、コンセプトが明快な作品でした。
鯉魚図群鶴図紫陽花と双鶏図鳥獣花木図屏風1に特に感銘を受けました。

鯉魚図は、構図がとても好きです。
構図的に実際にはあり得ないようなデフォルメをすることで、
躍動感が一層強く感じられます。素晴らしいです。

群鶴図は、白の透明感が綺麗でした。
白の濃淡で地の紙?布?のテクスチャーが絵の一部となって現れています。
絵と下地の関係に感服です。

紫陽花と双鶴図は、とにかく書き込みがすごいです。
キャンパス?全体に事細かに鶏と紫陽花が書かれています。
実際は、あり得ない鶏の形態らしいですが、これぞ鶏と感じます。

鳥獣花木屏風図は、約4万個の升目を描き、升目の色・濃度を変えて、
動物や植物を描いています。江戸時代にこんな絵を描いたことに驚きます。
よく見ると、所々に升目のルールを破る曲線が入っています。
ルールを破った曲線は、全体を壊すことはないのですが、
全体に動きを与えて、絵に深みを増してるのではないかと思います。

今後の自分の設計活動にも影響を与えてくれそうな
建築に置き換えることが出来そうなコンセプトを持った作品です。

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