2007年1月18日木曜日

ウェブ人間論

ウェブ人間論を読みました。
ウェブが普及した現代人はどうなるでしょうかという問題についての梅田望夫さんと平野啓一郎さんとの対談です。

以下気になった部分を箇条書きにします。
1.現代のブログ文化によって、自分のアイデンティティを社会に向けて発信することが出来るようになった。
2.web上のコミュニティでは匿名で自分の顔を出さずに意見できることでリアル社会とは別のもう一つの自分を持つことができるようになり、ある種の二面性を持つようになるのではないか。この二面性を以て、一人のアイデンティティを形成するのではないか。
3.リアルな社会の中で意見できる場所が無くなり、EBが公的な場の役割を担うような社会になる。
4.匿名性によって、リアルには影響がない形でWeb上で意見ができることで、Web上での社会性が失われている。mixiは、顔は分からないが誰かを有る程度特定できるため社会性がある。

・・・みたいなことが対談されていました。

この流れが建築にどのような影響を与えるのでしょうか。建築はリアル世界でしか存在し得ない物理的なものです。Webの進化により、公共の場がリアルから奪われていくのであれば、建築はもっとパーソナルなものになり、webと役割分担すべきなのでしょうか。Webの進化に役割を奪われないような方向がよいのでしょうか。
webとリアルの共存する世界でのリアルの役割とは。その世界での建築とは。
より物質的な建築が良いのか。公共の場を含まない個人又は家族のみの閉じられた空間が良いのか。

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