2006年12月30日土曜日

打撃投手

打撃投手」という本を読みました。
知り合いの野球選手が先ごろ、現役を引退し打撃投手になりました。打撃投手という仕事は、練習の時に投げるということは分かっていましたが、詳しい仕事の内容は分かりません。そこで、この本を読んでみました。

打撃投手の仕事は、やはり練習の時に投げる投手です。そこは、間違っていませんでした。しかし、かなり奥深く打者に気持ちよく打ってもらうことを要求されます。僕のイメージでは、試合と同じように難しい球を投げて練習するのかと思っていましたが、
そうではなく、打者の調子を上げるためにとにかく気持ちよく打たせるための投球をする必要があるそうです。
これは、結構職人にならなくてはできないようで、打者の好みや調子を見て、投げる球や投げる間隔を調整しなくてはなりません

打 撃投手は裏方の仕事です。今まで現役で打者を抑えることだけを考えてた人が、今度は、打者に気持ちよく打たせる仕事をします。投手としてのプライドを捨て る必要があり、それが難しいようです。一般的な社会では裏方から表に出て、終わることが多いように思います。僕も今は裏方ですが、数年後には表に出て行き ます。でも、打撃投手は現役時代に活躍した人もいます。そんな人が裏方に回ることを決断することは難しいことだろうなと思います。

「打撃 投手」の中には、王さんや長嶋さんといった人たちも登場します。活躍している選手に共通していることは、裏方さんへの気配りができているということのよう です。成功したから気配りができているのか、気配りができているから成功したのかはわかりませんが、兎に角、かなり大物になっても、打撃投手にきちんと礼 を尽くしていたそうです。

何事も1人では成功しません。協力していただいている方や関わっていただいた方には、きちんと礼を尽くした付き合いをしていきたいものです。

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