2007年9月23日日曜日

芸術脳



芸術脳を読みました。
特に記憶に残ったことが二つ。
ひとつは、天野祐吉さんとの対談から
「批評というのは対象をけなすことじゃなくて、基本的に対象をほめる行為だと思っているんです。ただ、ほめ方がどうその対象の本質につながっているかが問題だと思っている。作った人が「ここがいいでしょう」って得々している部分をほめたってしょうがない。そうじゃなくて、作り手が「えっ!おれってこんなことまで考えて作ってたっけ!」ってびっくりするような部分まで掘り下げてほめてあげなきゃ批評する意味がない」っていう部分と
二つ目は、
「創造的先送り協会っていうのが、アメリカに最近できたらしいんですよ。大抵の問題は先送りしていくうちに解決するんだから、それはつまりその大抵の問題はやらなくてもすむなんだって主張している人たちがでてきた」って部分です。
前者は、ものの見方についてとても示唆的で実践すべきことだと思いました。
作り手が気づいていない部分に気づくのはとても大変なことだけれども、
富に建築についてはそういう意識で見ることを心がけます。
後者は、そのまんまゆるい感じが好きです。

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